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リチャード・サパー [デザイン]

昨日は千葉工大での特別講義。 Gマークでよくご一緒する山崎教授のもと、大学院生を中心に、一コマの講義と懇親会があった。 大学はほとんど津田沼駅とつながったような導線で、アクセスはすこぶる良い。
20歳を少しだけ超えた年齢というのは、何をこれから選択していくかという判断に悩む時期でもある。 出来るだけ、広い選択が可能なように、いろんな人やいろんな場所に行くことが一番大事だと伝えてきたつもりである。
おかげさまで、こちらも気分転換になったし楽しくすごすことができた。 しかし、締め切りに火がついていて実際はたいへんな状況になってしまっている。 どうしよう、どうしよう。

ところで、津田沼からの帰り道、IBMつながりで山崎先生はリチャード・サパーと親交があり、いろいろと興味深い話をお聞きすることができた。 リチャード・サパーといえば、あのブリオンベガの数々の傑作をデザインしたデザイナーであり。 私がソニーに在籍していたときも、巨匠デザイナーたちが、引き出しから大事そうに、ブリオンベガのカタログを引っ張り出しては、ため息をつきながら、「凄いよなー」とつぶやいていたのがまだ記憶に鮮明に残っている。
実際に、例えばテレビの背面の固定用のねじ穴の位置や大きさまでが見事に芸術の域に達したレイアウトになっており、デザインを超えた、アートのような鳥肌感がある。現代彫刻のようなダイナミックさと緊迫したバランスのグラフィックの対比がすばらしいのである。
そんな、リチャード・サパーが、実はアシスタントは全くおかず、70代後半の現在にいたるまで、完全に一人で全てのデザイン作業をこなしているというのである。アレッシーの仕事なども全てそうやってきたそうである。 実は、私自身も基本的にはアシスタントなしでデザイン作業をしている。 完全に集中できる時間と空間がどうしても不可欠なのと。 線や面はどうしても自分で作りたいというこだわりが妥協できないのである。 いろいろな人に、なぜこれだけの仕事を一人でやるのですか?と聞かれることが多いので、そうとうに特殊なパターンなのかとおもっていたのだが、尊敬するリチャード・サパー氏も一人でデザインしているという話を聞くことができ、私自身の今後のやり方もほぼこの独房スタイルに決定したようである。

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